スティームシップ・ミューチュアルは、2026年1月27日に東京で開催された理事会を受け、長期的な財務の健全性および相互扶助(ミューチュアル)としての責任ある運営へのコミットメントを改めて確認しました。これは、安定性と公平性を通じてメンバーの皆様の利益を守るという同クラブの基本姿勢を強調するものです。
理事会では、クラブ全体の保険金支払状況について検証が行われ、当期はP&I市場全体の動向を反映し、当初の想定を上回る保険金支払が発生していることが報告されました。一方で、直近のクレーム動向は比較的安定しており、クラブの運営方針は引き続き、短期的な変動に左右されることなく、長期的な強靭性の確保に重点を置いています。
スティームシップ・ミューチュアルの基本的な考え方は、年度を通じてリスクとリターンを公平に分かち合うことにあります。良好な保険成績の年度においては資本をメンバーへ還元し、より厳しい局面においてはクラブ全体の財務基盤を強化することを優先します。理事会は、現時点で資本を留保する判断は、慎重かつ原則に沿ったものであり、将来にわたり保険金支払能力を確保し、メンバーへの支援と安心を提供し続けるために適切であるとの認識を共有しました。
クラブの財務基盤は引き続き堅調です。当会計年度の最初の10か月間において8,300万米ドルの投資収益を計上したことに加え、S&Pグローバルより「A」格付け(Stable Outlook)を再確認されたことは、健全な財務状況および規律ある引受姿勢を示しています。2025/26会計年度のコンバインド・レシオは損益分岐点を上回る見込みではあるものの、クラブの長期戦略が進展する中で、2026/27年度には回復が見込まれています。
メンバーシップは引き続き拡大しており、保有トン数は前年比4.3%増の1億4,000万総トンを超えました。日本においても、スティームシップ・ミューチュアルは船主、運航者、ブローカーの皆様との長期的な関係構築を着実に進めており、日本市場への継続的なコミットメントを示しています。
東京での理事会後、スティームシップ・ミューチュアル最高経営責任者(CEO)のジョナサン・アンドリュースは、次のように述べています。
「相互扶助とは、常に長期的視点に立って意思決定を行うことを意味します。我々の焦点は短期的な見え方ではなく、保険金支払への対応、財務的な安心、そしてクラブが常にメンバーの皆様に寄り添い続ける存在であるという信頼を、年を重ねても提供し続けることにあります。」
また理事会は、財務規律は、安全運航の支援、人命および資産の保護、そして海運業界を取り巻くリスクの変化への対応という、より広い責任と不可分であるとの認識を改めて確認しました。人材、専門性、地域対応力への継続的な投資を通じ、メンバーの皆様が世界のどこで事業を展開されていても、的確かつ迅速で実務的な支援を受けられる体制の強化を進めています。
スティームシップ・ミューチュアルは、強固な財務基盤、明確な相互扶助の理念、そして常にメンバーの最善の利益のために行動するという確固たる姿勢のもと、次の一年を自信を持って迎えます。