09 2020

米国国務省の国際安全保障および核拡散防止局、財務省の外国資産管理局(OFAC)および商務省の産業安全保障局(BIS)は世界中の人々にむけて合同勧告を発表し、北朝鮮の弾道ミサイル調達活動に対する警告を行いました。
勧告では、調達活動に関与している主な企業や団体、北朝鮮の弾道ミサイルプログラムに関連する貨物の種類、北朝鮮に代わって行動する人々が必要な物品を調達するためによく使用する欺瞞行為の例、および海運業界と商業界にかかわる人々が禁輸品を意図しないうちに北朝鮮に送ることに協力してしまうリスクを最小化できるステップについて詳細に記述されています。
また、この勧告では2020年5月14日付の 海事産業、エネルギーおよび金属セクターおよび関連コミュニティに対する制裁勧告に記載されている米国当局が推奨する主要なリスク緩和ステップを参照しています。この制裁勧告につきましては、当クラブの Club circular をご参照ください。
米国は北朝鮮の核および弾道ミサイルを標的とするプログラムを含む広範な制裁措置を運用しており、長年にわたって積極的に制裁を実施しております。その結果、世界中で多数の企業および個人が制裁の対象に指定されています。また、国連と欧州連合も米国と同様に北朝鮮に対する制裁措置を実施しています。これらの制裁措置に違反しますと、P&Iクラブのカバーに悪影響を与える可能性があります。メンバーの皆様におかれましては、お使いの法令遵守プログラムが制裁措置違反となるリスクを排除できるよう、最新の勧告の内容を確認することをお勧めします。
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