本船クレーン作業中の吊荷落下による負傷事故について

07 2020

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英国海上事故調査局は最近発表した第11号報告書の中で、クレーン作業中に吊荷が落下して一般貨物船の2人の乗組員が負傷した事例を報告しています。

事故調査報告書によると、当時、船上でのクレーン作業やクレーン本体及び吊具のメンテナンスに関して複数の過誤があったこと、また、シャックルが障害物に引っ掛かった結果吊りスリングが分解してしまい、本船の吊具を含む吊り荷重が落下した事故だったことが指摘されています。

この事故の調査を通じて、以下の作業や手順が特に必要なものとして挙げられています。

  • 作業ごとにリスク評価を実施すること。

負傷した2人の乗組員は、吊具の落下範囲に立っていました。

  • 信頼性の高い手順と吊り上げ計画を策定すること。

これまでに何度も同じ吊り上げ作業が行われ、また、吊り上げ装置も同様に障害物に引っ掛かっていたにも関わらず、その教訓は活用されませんでした。

  • 吊り上げ装置および貨物取扱装置の登録を確実に行うこと。吊り上げ装置の調査、テスト、およびメンテナンスの正確な記録をSMSの最重要事項とすること。
  • 吊り上げ装置の保管専用のスペースを適切な場所に設けること。

メンバーの皆様に置かれましては、ぜひこの報告書を関係部署に共有して頂き、船上でのクレーン作業手順や作業が通常どのようになされているかを再確認することをお勧めします。