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バハマ海事局 - 水先人の安全確保に向けた集中検査キャンペーン

バハマ海事局は、2021年下半期に実施されるキャンペーン「Concentrated Inspection Campaign (CIC) – Pilot Transfer Arrangements」の詳細を発表しました。

 

水先人の乗下船に際し、本船側の不備及びそれに伴う悲惨な死亡事故が業界全体で多発していることを踏まえ、バハマ海事局は安全性強化に向けて様々な取り組みを行ってきました。取り組みの一環として、Safety Alert 2021-01では本船の不備にまつわる詳細、それら不備の問題点、ならびに国際水先人協会(IMPA)による調査結果を紹介しています。

 

またバハマ海事局はInformation Notice 18 in March 2021にてバハマ籍の船舶に対し、水先人の乗下船に際し必要な本船側の準備・器具への認識を促しています。さらにバハマ当局は全世界の旗国認可検査員に対し基準及び関連規則への認識を深めるため訓練を行っています。

 

新たな取り組みの基軸として、バハマ当局は2021年下半期にキャンペーンを実施することを決定しました。関連回報では水先人の乗下船にまつわる事故の根本的原因、具体的には基準を満たさないパイロットラダー・コンビネーションラダーの使用、認可を受けずに実施された甲板接続箇所の修繕、ウィンチ及びリールの不備、ラダーの不適切な固定について注意喚起しています。また、検査員はチェックリストを通じて本船器具に問題がないことを確認するのみならず、本船側の正しい準備方法につき乗組員の理解を深めるため、本船で少なくとも一回は訓練を実施したことを証明する資料を要求します。検査員が参照するチェックリストには準備の良い例・悪い例の両方の写真が掲載されています。

キャンペーンはバハマ籍の船舶にのみ適用されますが、水先人が乗下船する際の準備に関する情報・ガイダンスは非常に重要かつ普遍的な内容であるため、本サーキュラーならびに添付資料を乗組員に共有頂くことを推奨致します。

 

詳細は下記リンクをご参照下さい。

※本記事の英語原文は以下リンクをご参照下さい。

https://www.steamshipmutual.com/publications/articles/bahamas-maritime-authority-concentrated-inspection-campaign-pilot-transfer-arrangements072021