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保証についての解釈–司法ガイダンス

03 2021

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「オンデマンド」保証と「本来の」あるいは従来の一般的な保証の違いや、明確で一義的な契約書作成の重要性については、以前の記事「保証の内容」で検討しています。

 

この違いは重要です。オンデマンド保証はより有効な保証ですが、それは、基礎となる契約から独立しており、支払いは簡単な所定の請求に基づいて行えるからです。本来の保証では、発行者あるいは保証人の原契約における債務不履行があった場合に、主たる債務者が支払い義務を負うという二次的義務を課すもので、このことをまずは受益者が立証する必要があります。

 

裁判所がどのように保証を分類および解釈するかなどの詳細については、下記英語の元記事にあるShanghai Shipyard Co Ltd. v. Reignwood International Investment(Group)Company [2020] EWHC 803(Comm)の事例をご覧ください。

【解説】

この司法ガイダンスは、銀行以外で発行された保証が実際に「オンデマンド」として分類される可能性は低く、「この保証書が要求保証として機能するという明示」が無ければ、この見解は変更される可能性は低いということを示しています。

 

※本記事の原文(英語)は以下リンクをご参照ください。

https://www.steamshipmutual.com/publications/Articles/guarantee-interpretation-judicial-guidance032021.htm